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拡大する空気清浄ビジネス
2016/08/26

    エアコンディショニングは4つの要素を制御する:空気の温度、湿度、空気流動及び清浄度である。空気の清浄度に重要な役割を果たすのがエアフィルターである。

    空気の清浄化に用いるデバイスには様々な種類がある:例えば高性能、中性能フィルター、電気集塵機、電子エアフィルター等々。 しかし、そういった器具の販売もさることながら、空気濾過又は清浄化のソリューションビジネスと考えるコンセプトがより大きなビジネスにつながろう。

  今では、日常の生活でガソリン代よりも高価な水(ミネラルウォーターや海洋深層水等)を購入することに人々は抵抗を感じない。かつては、水がない場所で必要になるからやむなく購入したものだが、今では飲み水が水道の蛇口からすぐ利用できてもわざわざ購入する人がいる。その理由は、水道水より「おいしい」という他に、「体にいいから」といった健康の維持や向上に効果あるからというのが大半だ。

    この傾向は、いまや「空気」にまで及びつつある。浄水器販売や海洋深層水の商業利用といった水ビジネスに次ぐ市場として、空気を商材にした「空気ビジネス」が注目されてきてきた。

    将来的には、携帯用空気を購入することが一般的になる可能性も否定できないが、現状では、空気をわざわざ買いたいとさせるためには、明確なコンセプトを打ち出し、消費者の関心を強く惹きつける必要がある。そこで、キーワードとなるのが「健康維持・増進」と「環境改善」の二つといえよう。

業務用・工業用のニーズ
空気濾過システムには次のようなものがある:
-産業用(金属切断作業)ダストコレクター
-病院の高性能(HEPA)フィルター
-(汎用)HEPAフィルター
-電子エアクリーナー
-タバコ煙除去クリーナー
-レストラン厨房用排気フィルター
-ガス汚染対策用活性炭媒体

    業務用としては、タバコの煙除去や厨房の排気用のほかに、カビ、花粉、アレルゲン除去などの用途がある。産業用の汚染物除去については工場の様々な工程から発生するダストに対する様々なエアクリーナーが使用される。

    空気清浄装置の需要はエアコンディショニングに対する需要に負けず劣らず膨大であり、その市場もかなり成長の余地がある。

    半導体の製造にはクリーンルームが欠かせない、クリーンルームには当然高性能なフィルタリングシステムが必要であり、フィルターの市場は益々拡大するであろう。エアフィルター市場は、グローバル全体で約4,500億円の規模があると言われる。その中で も米国市場が約1,900億円の規模を占めており、世界最大市場である。空調向けや、厳密な空気環境 の管理が求められる製薬・半導体工場向けなど、清浄度に応じて幅広い商品のラインアップが要求される。

    安定的な更新需要に加え、近年のハイテク産業の高度化によるクリーンエアニーズの高まりや、環境関連の規制強化の動きなど、省エネ・環境志向の高まりによるエアフィルターの高機能化 ニーズを受け、今後もグローバルで持続的な市場成長が見込まれている。


エアフィルタービジネスの強化
    そのような成長市場をにらんで、ダイキン工業は、子会社のアメリ カンエアフィルタ社(American Air Filter Company Inc.以下AAF)を通して、米国のエアフィルタメーカー、フランダース社(Flanders Holdings LLC. 本社:米国ノースカロライナ州)を買収した。

    フランダース社は、米国でトップシェアのエアフィルタメーカーで、特に製薬や食品分野などクリーンルーム向けの高機能・高付加価値商品に強く、業務用から住宅用まで幅広い分野で商品ラインアップを有し、全米に販売網を展開している。ニューヨークやシカゴなど米国の主力市場の近くに製造拠点があり、リードタイム・物流コストの面で高いコスト競争力を持っている。

    一方、ダイキングループのエアフィルター事業は、これまでAAF社や日本無機(本社:東 京)が、北米・欧州・中国・東南アジア地域と日本に生産拠点を構え、ビルや工場空調向けの業務用エアフィルターや、プラントの集塵システムなどエンジニアリングの分野で事業を展開してきた。AAFは、世界の各地域に密着し、幅広い市場のニーズに応じた商品の開発・生 産・販売・サービスを行っている。

    本買収により、AAF は、業務用から住宅用まで商品ラインアップが揃うと同時に、フランダース社が得意とする、製薬や食品分野でのクリーンルーム向けなど高付加価値商品の展開が可能になる。また、AAF社がグローバルに展開する販売網を活用した拡販や両社の商品を組み合わせた提案など販売面でのシナジーを見込んでいる。生産面では、主力市場の近くに製造拠点を持ち、物流コストやリードタイムに優位性を持つフランダース社の強みを生かし、調達面などコスト競争力の向上も期待される。ダイキングループの主力事業である空調機器・サービスとの親和性が高く、今後、環境分野や ソリューション事業の拡大をめざす中で、重要な事業となるであろう。

IAQのためのフィルター
    近年、室内の空気環境の質を追求するIAQ(Indoor Air Quality)ニーズの高まりもあり、エアフィルターは、防カビ、脱臭、PM2.5 問題への対応など快適な空気環境を創造する事業として注目されている。

    IAQについては、今までは室内の空気をきれいにする場合、換気が1つの方法だと空調の業界では言われていた。今はネットゼロエネルギーなど、換気そのものの換気量を減らす、換気が増えればその分室内の空調負荷が増えるから、省エネ面から言えば換気の量を減らしていくべきである。一方で外の空気は、昔はきれいだったけれど、どんどん汚くなってきている。そういう意味で室内循環の空気の清浄度のありようが今後変わっていくという見方がある。そのような観点からすれば、外気を取り入れる時のフィルターは重要な役割を担うことになり、従来の単純なフィルターではなく、場合によりケミカルフィルターなども必要になる。

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