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界VRF市場−概観 その2
2017/09/21

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  ────────────────────  発行  株式会社ジアン (JARN Ltd.)
    eJarnClub通信:世界VRF市場−概観 その2
  ────────────────  2017年9月21日
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                                     http://www.ejarn.com
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◇掲載:P45、50、54、JARN  2017年5月特集号
 ▼原文(英字)はこちらから
http://www.ejarn.com/news.aspx?ID=45289

I N D E X
└────────┐
└.   序文
└.  1. VRFシステムについて
└.  2. 世界VRF市場
└▼ 3. VRF発展の歴史
└▼ 4. 用途の拡大
└▼ 5. 種類の増加
└▼ 6. 販売ルート
└▼ 7. 競争と協力

【VRF発展の歴史】
    30年間に及ぶ努力によって、日本メーカーはダクトレス式エアコンの分野において新たにVRF文化を創出した。チラーシステムによる全館冷暖房に代わる個別空調によって、VRFシステムは、状況を一変させるほどの省エネ性のメリットを空調市場にもたらした。

    国内市場でVRF化を推進する一方、日本メーカーは、約20年前に欧州及び東南アジア市場を開拓し初め、両地域において工場を立ち上げた。欧州では、チラーと置き換えられる製品として、VRFは大成功を収めた。

    その後、VRF文化は中国でも普及した。中国経済の急成長に伴い、巨大なVRF市場が現れた。ダイキンは、1990年代に同国において革新的なミニVRFの投入に成功し、ライバル他社もダイキンに追随した。中国の都市部では高所得のユーザーにとって、ミニVRFは RACに代わる高級品となった。その後、中国の不動産投資家のお蔭で、住宅用のミニVRFは、アジア大平洋地域に、次いで全世界に普及した。

    米国市場は、ユニタリー型エアコンやチラーなどのダクト式空調システムが主流である。このダクト式空調文化市場において、2014年の春にグッドマン(ダイキン)がVRF室外機の現地生産を開始したのは、VRF技術にとって歴史的な出来事であった。

    VRFは、今や世界中で多大な注目を集めている新技術である。一部の国や地域では、VRFシステムをグリーン技術として認知し、VRFの設置に対して助成金制度を導入している。

    VRFシステムは、大量の冷媒を使用するので、温室効果ガスの排出量を削減する方針を推進する際に、冷媒漏れの防止と充填量の削減が重要な課題となっている。

【用途の拡大】
    VRFの発展に伴い、住宅用・小店舗用・商業用分野へと用途が拡大して来た。

    中国では、高所得者層向けの高級住宅の建設が益々増えており、住宅用のミニVRF に対する需要を押し上げている。中国のユーザーは、ミニVRFをRACに代わる高級品として選択している。不動産開発業者にとっては、ミニVRFによって建物の外装の美観が向上し、資産価値が上がる。高級コンドミニアムのオーナーにとっては、ミニVRFを設置することで個別の電気料金管理が容易になる。中国では、床面積が500平米以上の家が益々増えている。そのように広大な住宅向けには、ミニVRFに代わってVRFの需要が著しく伸びている。

    今や、ミニVRFは、小店舗向けに広く採用されている。高密度の都市地域では、ミニVRFの室外機がコンパクトなので、据え付け面積が少なくて済むため、店舗用として好評である。

    また、商業分野では、大容量でモジュール式のVRFシステムが品揃えされており、大規模なビル向けには水冷式VRFの設置が増えている。以前はチラーを使用していたプロジェクトでも、現在は代替品としてVRFを採用できるようになっている。VRFを設置する際の制限が克服できたので、チラーにとっては厳しい状況になってきている。

【種類の増加】
    VRFシステムが進化するに連れて、その種類が益々多様化し、能力も改善されている。 強力な冷暖房性能と高い耐久性のお蔭で、VRFは熱帯・寒冷地・砂漠地域などの多様な気候環境の下で広く使用されている。

    ヒートポンプ技術が発展したお陰で、ヒートポンプ式VRFの暖房性能は大幅に改善されている。多くのヒートポンプ式VRFが今や外気温が-20℃でも十分な暖房性能を出せるようになっている。

    熱回収式VRFは更に高レベルのエネルギー効率を達成している。圧縮機や熱交換器などのVRFの構成部品における技術革新によって、高効率で環境影響が少ないコンパクトなシステムが開発されている。

    他の種類のエアコンと比べると、VRFには、カセット、天井埋め込み、壁掛け、床置き型など室内機の種類が多い。広範囲なレンジの室内機があるので、住宅・店舗・ホテルなどの多様な建築仕様に合わせることが出来、顧客の満足度も高い。 高機能に加えて、VRFの室内機は、室内インテリアに調和する優れたデザイン仕様になっている。

    室内空気質(IAQ)の改善に対する要求が強くなってきたので、換気問題に対応するため、VRFと新鮮空気処理システムを組み合わせたケースが益々増えている。全熱交換器を搭載した新鮮空気処理システムは、省エネでIAQを適正レベルに維持できる。

【販売ルート】
    VRFの販売ルートは、国毎に異なっている。

    日本では、VRFの販売ルートはゼネコン業者が主体である。業者は、空調システムを含む建設プロジェクト全体を一括して、顧客から直接受注するので、VRFメーカーは独自に顧客に対して直接販売できない。

    中国では、住宅用VRFは、メーカー、又は販売業者の傘下の在来の空調プロ店に加えて量販店でも販売されている。業務用のVRFの場合は、在来の空調プロ店、不動産開発業者との提携、政府調達部門という三つの主要ルートがある。

    米国では、メーカーは一般的にVRFの販売にはレップと呼ばれる販売代理人と契約し、レップはメーカーのために販促活動を行う。主要なレップは、既にメーカーと契約済みなので、販売ルートを市場に確立するやり方がアジア系メーカーにとっては最大の課題である。

    多くの国において、高級コンドミニアムのデベロッパーは設計段階でVRF の室外機の据え付けスペースを確保している。一部のコンドミニアムでは、VRF や新鮮空気処理システムなどの空調システムを完備した上で販売されている。VRFメーカーにとっては、拡販のためにデベロッパーとの戦略的な協力関係を築くことが益々重要になっている。

【競争と協力】
    市場の拡大に合わせて、チラーメーカーだけでなく、ボイラーメーカーまで、VRF分野に参入するメーカーの数が益々増えている。従って、価格競争も激化している。

    中国及び韓国のメーカーは、日本メーカーに追い付くために頑張っている。米系三大メーカーも、その堅固な販売網を通じてVRFを供給するために、アジア系メーカーとの間で相手先ブランド生産(OEM)ベースでの協力関係がある。

    アジア系VRFメーカーとの合併や買収(M&A)が今後、益々大幅に強化されると見られる。

    ビルエネルギー管理システム(BEMS) は、ビルのエネルギー効率を高めるために特に重要になっている。商業ビルにおける空調・照明・セキュリティなどのシステムでは集中制御が必要である。この市場傾向に対応するために、VRFメーカーと制御機器メーカーが協力しようとしている。

(終わり)

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