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チラー市場での理想的な組み合わせを求めて — 富士通ゼネラルとGIH社が包括提携に合意
2018/01/15

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  ────────────────────  発行  株式会社ジアン (JARN Ltd.)
    eJarnClub通信:チラー市場での理想的な組み合わせを求めて
              — 富士通ゼネラルとGIH社が包括提携に合意
  ─────────────────────  2018年1月15日
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛                                     http://www.ejarn.com
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◇掲載:P1、6、JARN  2017年12月通常号
 ▼原文(英字)はこちらから
http://www.ejarn.com/news.aspx?ID=48669


    2017年11月21日、富士通ゼネラルとイタリアのG.I.ホールディング (GIH) は、業務用空調機器に関する共同開発などを含む包括的な提携に向けて基本的な合意に達した。

    イタリアは、欧州ではドイツに次いで2番目のチラーと二次側機器の市場である。BSRIAデータによると、イタリアにおける2016年のチラーと二次側機器を合わせた市場規模は3億7千万米ドル (407億円)で、前年と比べると2%増加している。BSRIAは、イタリアのチラー市場の特徴として、大半が100 kW以下の小型空冷式スクロールチラーが台数ベースでは市場全体の78%を占め、金額ベースでは約39%を占めている点を強調している。

    この代表的な欧州チラー市場では、ヒートポンプ技術を備え、スクロールチラーとスクリューチラーにおいて強みを持つ有力な現地チラーメーカーが育っている。チラーの開発、生産、販売面での並はずれた能力は、外国メーカーの関心を引き付けている。こうした理由から、最近、イタリアの大手チラーメーカー数社が外国企業に買収されている。

    先ず2015年8月、クリマヴェネータとRCグループを保有するデルクリマの株式の75%を三菱電機が買収した。2017年1月1日、クリマヴェネータとRCグループは統合され、三菱電機ハイドロニクス&ITクーリングシステムズ (MEHITS) として操業を開始した。

    2016年10月、中国の美的集団がクリヴェットの株式の80%を買収した。美的は、製品レンジ、市場プレゼンス、サプライチェーン、製造面でのシナジーを活用することによって、クリヴェットと協力して欧州市場における存在感を一層強化し、事業拡大のチャンスを探る意向である。

    2017年6月、ドイツのボッシュ・サーモテクノロジーがチラー及びヒートポンプ技術に重点を置いた包括的な製品レンジを有するMTAを買収した。 MTAの買収によって、ボッシュはボイラー、チラー、ヒートポンプ機器など暖房と空調のソリューションの全製品レンジを提供する計画である。

    富士通ゼネラル・グループは、1970年代に欧州市場に参入して以来、強力な販売網と高品質の製品のお陰で安定したブランド・イメージを維持して来た。2016年のシーズンから、同社は特に業務用空調事業に重点を置き、5.2〜13.3 kWレンジのカセット型及びダクト型室内機、12.1〜15.5 kWレンジのAIRSTAGE J-IIIシリーズのミニビルマル(VRF)、5.2〜13.3 kWレンジのAIRSTAGEシリーズのスリムダクト機、8.0 〜9.4 kWレンジの大型壁掛け型スプリットなどの新製品を発売して来た。更に今年の10月には、同社は、欧州の小規模な店舗やオフィス向けに8、10、12馬力のモデルを追加して、AIRSTAGE J-IIIシリーズのVRFの品揃えを強化した。富士通ゼネラルは、VRF以外にもGIHが製造するチラーやエアハンドリングユニット(AHU)によって、製品レンジを拡充している。

    2002年に創立されたGIHの所在地は、イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ウディーネ県ラティザーナである。同社は、チラーやAHUをClint、KTK、Montair、Novairというブランドで製造・提供している。同社のイタリア、ハンガリー、マレーシアに生産拠点があり、イタリア、アラブ首長国連邦(UAE)、マレーシアに販売拠点があって、世界70ヶ国で事業展開している。

    今後、富士通ゼネラルとGIHは、両社の得意とする技術を組合せて高効率で快適な空調機器を共同開発し、両社のブランドで製品を販売する計画である。

    この提携を通じて、富士通ゼネラルは業務用空調市場のニーズに向けた製品レンジの強化を目指しており、一方、GIHは相互の事業拡大を達成するために富士通ゼネラルの技術と販売網を活用することが出来る。欧州及び世界の各市場において業務用空調機器の販売を拡大するために、両社は今後とも協議を継続して行く予定である。

    欧州チラー市場の様相は最近の買収・統合・提携によって変化している。こうした変化が欧州の部品メーカーにも影響を及ぼすと見られるため、各社の今後の事業戦略を注意深く見守る必要がある。

  (終わり)

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